魔法の操獣巫女エデン
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用語解説一覧
桜餅【さくらもち】

主に桜の花が咲く頃に食される和菓子。

塩漬(しおづ)けの桜の葉で包まれた、中に(あん)の入ったお(もち)

元々は桜の頃に江戸長命寺で売り出したもので、小麦粉の皮に餡を入れて塩漬けの桜の葉で包んで蒸篭(せいろう)で蒸したものだった。

現在は関東風の「長命寺」と関西風の「道明寺」の2種類がある。

「長命寺」は小麦粉などを焼いて作った生地を使い、「道明寺」はもち米を蒸して乾燥させて粗挽きした「道明寺粉」で作る。

ちなみに桜の葉には「クマリン」と呼ばれる防腐(ぼうふ)効果のある成分が含まれ、桜餅をくるむのにこの葉が使われるのは単に味・香りのためだけでなく、葉が防腐剤の代わりをするためでもある。

サテン【satin】

繻子織(しゅすおり)で織られた、なめらかで光沢(こうたく)のある布。

シフォン【chiffon】

ごく薄く、ふわりと織られた布地。

絹モスリン。

スクラップ【scrap】

くず鉄のこと。

スクラップは破片・断片・カケラ、あるいは金属のくず・廃物を意味する。

ストイック【stoic】

禁欲的。冷静。

欲望を(おさ)え、感情に動かされない様子。

語源は「ストア学派の哲学者」を意味する言葉。

ストア学派はギリシャ哲学の一学派で、人間は理性的であらねばならないとし、禁欲的で信仰的な生活を理想とした。

ストール【stole】

首に巻いたり肩にかけたりして使うファッション・アイテム。

素材は織物、毛皮、羽毛、編み物など様々。

「ストール」という名前は古代ローマの既婚女性が用いていた、長いゆったりとした上着「ストラ(stola)」に由来する。

ストーン・サークル【stone circle】

ヨーロッパ・アジアに広く分布する石造遺物で、柱状または板状の石が環状に配置されたもの。

祭祀や埋葬のために造られたとされている。

代表格はイギリスの「ストーンヘンジ」。

日本では縄文時代の後期・晩期に多く見られる。

ストーンヘンジ【Stonehenge】

イギリス南部・ソールズベリ平原にある、巨石が円形に配置された石造遺物。

紀元前3000年頃から造られ始め、その後1000年ほど建設が続いたという。

ヨーロッパ・アジアに広く分布する「ストーン・サークル」の代表格。

「ストーンヘンジ」という名は18世紀頃から広く使われだした呼び名で、「ヘンジ」は英語の「hang(ハング)(=()り上げる)」と同じ意味を持つノルマン語。
(周囲を土盛りして、遺跡全体を高く吊り上げたように見えることから。)

丸い土手と(みぞ)に囲まれた土地の中央部に約80基の立石が円形に配置され、その内側に馬蹄形(ばていけい)に並んだ鳥居状の立石「三柱石(トリリトン)」が置かれ、さらにその中央に「祭壇石」が横たわっていたとされている。

使われている石材は2種類あり、外側の円陣を構成する石と祭壇石はエイヴベリー近郊で()れる「サーセン石」と呼ばれる砂岩、鳥居状のトリリトンは「青石(ブルーストーン)」と呼ばれるウェールズ南西部の丘陵から採れる石でできている。

祭礼の場という説の他、サークル内で多くの人骨が発掘されたことから集合埋葬場所という説もある。

スパルタ【Sparta】

ドーリア人が作った都市国家で、イオニア人の作ったアテナイと並び、古代ギリシャの代表的な都市国家

スパルタ教育」の名の由来ともなった厳しい教育制度で有名。

ペロポネソス半島に存在し、農業本位で閉鎖的、軍事的な都市国家だった。

重武装歩兵による戦闘集団「ファランクス」からなる軍事力でアテナイを中心とするデロス同盟を破り(ペロポネソス戦争)、ペロポネソス半島の覇者となった。

スパルタの国家としての性格を決めたのは紀元前7世紀末頃の立法家リュクルゴスで、元老院に王と対等の票決権を与えたり、土地の所有を再分配して貧富の差をなくそうとしたり、共同会食制を作って規則正しい質素な食事を共同で行わせるなどした。

ドーリア人が南下する以前の先住民へロットに対し、奴隷として力で支配したり、スパルタの高官に任じられた者は就任後すぐにヘロットに戦いを挑むのが当然など、苛烈に弾圧した。

スパルタ教育【Spartaきょういく】

(きび)しい教育法のこと。

名前の由来は古代ギリシャ・ペロポネソス半島に存在した都市国家「スパルタ」の教育法から来ている。

スパルタはペロポネソス戦争で勝利したペロポネソス同盟の中心となった閉鎖的・軍事的な都市国家で、勇猛果敢(ゆうもうかかん)な兵士を育てるための厳格な訓練・教育で有名。

有能な若者は、時に、短剣と必要な食糧を与えられたのみで決まった目的もなしに地方へ派遣されることもあり、先住民へロットと戦いながら生き延びねばならなかった。

食事は共同会食制で、共同の質素な食事を規則正しく集まって行っており、子どもも親に連れられて出席し、この場で国政についての話を聞いたり、自由民としての行動を教えられたりしていた。

スプリング・コート【spring coat】

春物のコートのこと。

スリーピン【three pin】

ヘアピンの一種で、いわゆる「パッチン留め」のこと。

ピンの形が三角形のクリップのような形をしており、()める際に「ぱっちん」と音がする。

ピンの形が大きいため、まとまった毛量を留めるのに便利。

聖アンデレ【Saint Andrew】

キリストの十二使徒の一人でスコットランドの守護聖人。

聖アンドレ。

聖アンデレ十字(聖アンドレ十字。St. Andrew's Cross)はX型の十字で、青地に白のX型十字はスコットランドの旗として使われている。

聖ジョージ【Saint George】

イングランドの守護聖人。

聖ジョージ十字(St. George's Cross)は白地に赤色の十字でイングランドの旗に使われている。

祝日(聖ジョージの祝日。St. George's Day)は4月23日。

青鞜【せいとう】

18世紀以降イギリスで文学趣味・学識を持つ女性たちの呼び名として使われた「ブルー・ストッキング(bluestocking)」の和訳。

その由来は、1750年頃ロンドンのモンタギュー夫人らのクラブで植物学者スティリングフリート(B.Stillingfleet)が(黒い絹の靴下の代わりに)()いていた青い毛糸の靴下

その名はやがてその集まり自体を指す呼び名となり、さらに文学趣味・学識を持つ女性たち、さらにはその女性たちを揶揄(やゆ)(小馬鹿に)する名として使われるようになった。

また、18世紀以降イギリスに起こった婦人参政権運動の一派を「青鞜派」と呼ぶ。

日本では平塚雷鳥(らいてう)が1911(明治44)年に女性だけの手による文芸誌「青鞜」を創刊し、この平塚雷鳥を中心に集まった女流文学者の一派を「青鞜派」と呼ぶ。

聖パトリック【Saint Patrick】

キリスト教の伝道者でアイルランドの守護聖人。

祝日(聖パトリックの祝日。St. Patrick's Day)は3月17日。

束帯【そくたい】

平安時代以降の男性の正装姿。

正装の中でも最高の正装にあたる。

「束帯」に次ぐ正装である「衣冠」と合わせた「衣冠束帯(いかんそくたい)」が公家(くげ)の正装を指す言葉として使われる。

そぐわない

似合(にあ)わないこと。

つり合わないこと。

「そぐう」の逆。

(「そぐう」の)語源は衣(そ)食(くう)で、衣が身に合うことにたとえたものとする説や、ソヒ(添)クフ(構・噛)から来ているとする説などがある。)

 

 

  
このページは津籠 睦月によるオリジナル・ファンタジー小説  
魔法の操獣巫女(マジカル・ビーストテイム・シャーマン)★エデン」の 
設定秘話や裏話などをご紹介する蛇足解説コラムです。
 
 
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