〜ワタシノワンコ、マルデオウジサマ〜
次に気がついた時、エデンは何か
(……あれ?私、何してたんだっけ……?)
その
わきの下を
「レト……?その……カッコは……?」
「お気がつかれましたか、
(うぅ……っ、
「姫君も変身なさった方がよろしいですよ。そのままのお姿では
「そうだね……」
うなずいて
「って言うか、何ッ!?この
布にくるまれている……と感じていたものの
「姫君がお気を失われてしまいましたので、とっさに
その時のことを思い出すように幸せそうな
「そ、それは……っ!と、とっさのことだったし……!よく
「そんな……
レトのその言葉は、前方から
頭めがけて伸びてきた“それ”をとっさにかわし、レトは
「こら、新入り。俺はお前をエデン様とイチャイチャさせるためにこの結界へ引き入れたわけではないぞ」
アンバーは
そしてアンバーのとまる
「……そっか、アンバーさんの能力、“
「
言いながら、レトはさりげなく前へ出てエデンをかばう。
「……ほぅ?その
アンバーが天を
「姫……ッ!」
レトは
「姫!早く変身を!」
「うんっ!キャラメル・キャラメラ・キャラメリゼ!」
エデンはレトにお姫様抱っこされたままの
「……で、どうしよう?アンバーさんに
「先ほどの
レトとエデンは同時に結界内を
「えっと……何も
「さすがアンバー
レトが
「聞こえているぞ、
言い終わるなり、アンバーが
「え……っ、ちょ……っ、ひゃあぁあぁあっ!」
「姫っ!しっかりとつかまっていてください!」
レトはエデンを
だが、そんなレトとエデンを追いかけるように、
「く……ッ、
苦しげにうめくレトの
「レトっ!見て、あそこ!地面が岩でできてる!あそこなら下から茨が
地面が何十
「はいっ!」
レトは
「……
「……分かりませんが、
レトは
エデンは
「て、手は、
レトは
「ハイ!手はしっかりと
「う、ウソでしょ!さっきの
「ほら姫君、集中しないと
レトは『
(……もう、今はいいや、後でマイカさんあたりにでも
気持ちを切り
「ん〜……えっと……“動け〜、いばら”っ」
“
「あの……
レトがおそるおそる
「言わないでよ……っ。自分でも
言いながらエデンは
「……ダメだぁっ。
「……そうですね」
レトが心なしか、しょんぼりしたような顔で
(……
ぼんやりとそんなことを
「……アレ?あそこの
見ると、エデンとレトのいる
その“緑”は、そうして見ている
「な……何、あれ……っ」
「あれは“
レトは『どうにも分からない』という
やがてその
「分かりました!あの
「えぇっ!?そんな……っ、私たち、これ以上どこへ
「どうした、
「……アンバー
レトは
「……ほぅ。ならば、少し
アンバーはそう言うなり、
「姫っ!」
レトはとっさにエデンに
「レト……っ」
「姫っ、とにかくここを
レトはエデンの
だがその行く手を
「
エデンの身を
「
エデンとレトは
レトは
「レト……っ!
「……はい……。
「ううんっ!私も、守られてばっかりで、何もできてないし……っ」
見ると、レトの
「……
レトは
その、少し
「それよりも、姫君。アンバー
言ってレトは地面に
今や二人の
「そっか……。“
「……はい。ただし、小さい
「うん!」
レトが手を
さっき手を
エデンは地面に散らばる果実の中から1つのリンゴに
アンバーはその間、次の攻撃をしかけて来るわけでもなく、身を
(えっと……
エデンはしばらくアレコレと呪文の
「行くよ、レト!……アップル・タックル!」
枝の上のアンバーを
直後、地に
「…………ぅおっ……と……っ!?」
アンバーは
リンゴはそのままの
「あ〜ぁ……
「あの……姫。アップルでタックルというのはいかがなものかと……。“アップル・アタック”ではいけなかったのですか……?」
主人の思わぬ
「い、いいんだもん!
エデンは
「アップル・タックル!アップル・タックル!アップル・タックルーっ!」
エデンは2
「当たらないよ……っ。アンバーさん、
「……
「うぅ……っ、コレ、終わるのかなぁ……っ?」
しょげるエデンとは
「姫君、ここは一つ、
そう言ってレトが耳元に
「え……っ、そんな
「やるしかないでしょう。
「……そう、だよね。チャレンジするしかないよね」
エデンは
「じゃあ、行くよ、レト!アップル・タックル!」
風を切る音と
だがそれは先ほどと変わらず、
「アップル・タックル!」
そのアンバーが
だが、それでもエデンはあきらめない。
「ほぅ……。今までより少しはマシになったが、その
「うん。だから、これだけじゃないよ」
アンバーがある
「行くよ!フレッシュ・フルーツ・スプラッシュっ!」
次の
「く……ッ!
「レト!」
「はいっ!」
エデンの
そのままアンバー目がけて
「
続けざまに
「……うん。ゴメンね、アンバーさん」
ふいに
「い、いいよね?これで。
「エデン様……」
アンバーは地に
「……なるほど。レトのこの
「まぁ、俺が
レトが
「……まぁ、一撃は一撃だからな。言いたいことは山ほどあるが、今回の
アンバーがエデンとレトの
(これ……“結界”を出入りする時、いつも感じるアレだよね。じゃあ、また気を
そんな
次に目を
「……レトっ!?どうしたの!?」
元の
「
エデンの声に答えたのは、室内にいたマイカだった。
「アンバーのことですから、初心者のエデンお
そう言ってマイカが
「……だから『
「……アンバー。スネて悪口を言うより、
エデンから見れば
「……しかし、スタミナ切れは
マイカが
「なぁなぁ、それならさー、
「……アズライト。お前、いつからそこにいた?」
アンバーの
「魔法の力をレベルアップさせたいならさー、二人の
あっさり言われたその単語の
「デ……デ……デ……、デートぉぉっ!?」
Next Episode→「今日 is ideal day for 初デート!」
このページは津籠 睦月によるオリジナル・ファンタジー小説の本文ページです。
構成要素は恋愛(ラブコメ)・青春・魔法・アクションなどです。
個人の趣味によるネット小説(ネット・ノベル)のため、全章無料でお読みいただけますが、
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