〜キョウ ハ、ハツ デート ビヨリ〜
「なーモモキチ、
「……今でも
少女は
「ホラホラ、お
男はそう言い、愛らしいペンギン の絵があしらわれた
(……
それには彼女の、ちょっぴり
「これ」
少女は短い一言とともに
ボールチェーンがついてバッグの
「そんなのでいいのかよ?もっと
「いい。ほとんど仕事も無いような“名ばかり
「……うわー……。ソレ、
(……また、かわいくない言い
表情は変えないまま
「いや、ウソウソ。
その声には本心がにじんでいて、彼が本気でうれしく思っているのだということを
(“家族”……か。どうせお
「つーかさ、マジでコレがいいのか?コレ、カワイイか?」
少女の手からマスコットを受け取り、しげしげと
「……カワイイ。ヘンに
男はそれでも
少女はいつものように店内を
『……
ふと、そんな声が聞こえた気がして、彼女は
だが店内は女性客ばかりで、先ほど聞こえた
(……
少女が
『
彼女はハッとして声のした方を
(……お
こんな時に一番
何が起きているのかも分からないまま、少女は引きずり込まれていく。
「
時間はわずかに
「……いや。あの
「じゃあ、何で?」
「
「お前のような人間を
「……心の
エデンの
「姫君。心の
「……だからこそ、最悪なんだがな。あの学園が
「え……っ!?それって、
聞き
「
「えっ!?ダ、ダメだよ、そんなの……っ!高梨さんを助けないと!」
「分かっている。奴の結界に
「うん!」
猫神がレトが手を
いつものくらりとした
「気を失う時間がだいぶ
「ここ、
「あそこで気を失っています。……
レトの
そしてそのそばに、キラキラ
獣はこちらを向き、
「光の……
「いや、あれは
「マズいですね。
「そう言えば、ココ
その
「姫君も早く
見ると、レトと
「……!」
光に
「お
「姫君!ご安心ください!姫君のお
「バカを言うな!オレはガキくさい
二人のやりとりに、エデンはテレビでよく見る
「え?え!?あの……、変身の時に
エデンの
「安心しろ!消えるのは
「でも、
「……って言うか、そういうの、早く
「もうッ!さっさと
「そうですね。では
「
エデンの声に、レトと猫神が
「姫君の は
「お前のような
「姫君!
「どっちを
二人のに顔を近づけてつめ
(えっと……えっと……っ。能力、
オロオロしたまま
「猫神先輩!お
横でレトがあからさまにショックを受け、ふらりとよろめく。
「なぜですか、姫君っ!
「え……っ。だ、だって……。この結界、
「そんな……っ。石コロ
「あきらめろ。お前の能力は
レトにトドメの
「
「う、うん!」
エデンはレトの方をチラチラ気にしながらも、覚悟を決めたようにうなずいた。
(この前のパパの
エデンは
「」
直後、杖の
その声は
マカロンやマシュマロやマスクメロンの
「あぁーっ!
「……それは失敗もするだろう。マスクメロンはともかく、マカロンとマシュマロってのは何だ。なぜ、もっと
猫神の
「だって……パパのも
「
「い……
「お前、何をエラそうに
猫神の
物を
「
猫神はとっさにエデンを
「エデン!もう一度だ!新しいイメージが
「……って言うか、もう
エデンはぶるぶるながら
「……そうか。お前、
「姫君!ここは
「でも……
足元から
するとレトが何かを
「
レトが
「これって、レトの能力……!?私と
だがその横で
「
「…………えっ……」
その言葉に、エデンはさっと青ざめる。
「……無茶だと?お前にそれが言えたことか!」
レトはすぐさま言い
「そんな……っ。レト、ダメだよ……っ!」
エデンはふらふらとレトに
「……いけません、
「ばかっ!レトの命の方が
「姫君……」
思いがけない
「……
いつの
「では、姫君」
レトは
「ちょ……っ、レト……っ!
「大丈夫です。今、姫君は俺に力を
「なら、いいけど……」
「姫君、ご学友が宙に
レトがそう言って走り出したのと、
「え……っ、ちょ……っ、そんな急に……!」
右に左に
だが、少女だけでなく
「……やはり
猫神は舌打ちして
という
「よし!今のうちだ!」
獣はちょうどスィーツの氷づけが
「あの“
猫神が
ストーン・サークルの巨石の向こう
「……あれ?
レトが
「え……?あのコ……私の
「アレはお前の“力”を
「そんな……。じゃあ、私は、本当にあのコにただエサをあげただけ……」
うつむくエデンの頭を、猫神がと
「それが今、足止めになっているのだから
言いながら猫神が
その
“
門をくぐり抜けている間に変身も
だが、クラスメイトの少女は変わらず
「ん……?……モモキ……?どうしたんだ、モモキっ!」
会計を終えて
「
猫神が前にも聞いたことのあるような言い
(……あれ?あのブレスレット……前見た時と
少女を
「あの娘から
「あ……うん。あ、あの……猫神
ブレスレットのことを
猫神は言葉につまるエデンを優しい目で見つめ、
「早く家へ帰って休め。明日は学校があるんだからな」
「あ……はい。ありがとうございます」
そのまま
「……急がせるつもりはないし、無理をさせるつもりもないが……お前には強くなってもらわなければ
「え……?」
「技に対するイメージ
「パパ……?パパが一体、何……?」
聞き返そうとした
(何?今の……。知ってるような……でも、思い出せない。何だか、コワイ……)
「
いつの
(そう言えば……パパって、どうしていないんだっけ……?『
思い出そうとすると、なぜか
(こわい……ヤダ。これ以上、考えたくない……。何なの、これ。何で私の
エデンはその
「姫君っ!」
ふらつくエデンをレトが
次にエデンが目を
(……あれ?私……
クラスメイトの少女を
(今、何時だろう?レトはどうしてるのかな?)
とりあえず部屋を出てリビングの方へ向かってみる。
『レトがいたら
「ん?お
「アズライトさん!今日私とレトがデートした方がいいなんて、
だがアズライトはへらへらした顔を全く
「いやー、大変でしたねー。レトの
「だからっ!どうしてソレで『今日デートした方が私のためになる』ってことになるんですか!?」
「いや、そりゃ俺にも分かんないっすよ」
「…………は?」
「つーか、俺は『今後のお
「そ……それはそうかも知れないけど……。私、今日デートすれば何かいいことがあるんだって、思ってたもん……」
エデンは自分が早とちりをしていたことに気づいたが、面白がっているようなアズライトの顔がシャクで、
「んー……まぁ、今日はイマイチな一日だったとしても、これからイイことがあるかも、ですよ。『今後のためになる』ってことは、今日お嬢様が
明るく笑ってそう言うアズライトに、エデンは何だか
「……そういうもの、なんだね。……ごめんなさい、
「いや、いいっすよ。俺、いっつもこんなんだから、アンバーやマイカにもいっつも
その言葉に『へらへら笑ったままアンバーに
「……
気づけばエデンはムカついていたことも、
「……でも何か、いいですね。最悪な一日にあったことが、これから起こる
「まぁ少なくとも、今日一日でレトの
自分の知らぬ
「ノ、ノロケって……ち、
「あー、レトの奴なら今、
「……
「でも、
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このページは津籠 睦月によるオリジナル・ファンタジー小説の本文ページです。
構成要素は恋愛(ラブコメ)・青春・魔法・アクションなどです。
個人の趣味によるネット小説(ネット・ノベル)のため、全章無料でお読みいただけますが、
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