〜キョウ ハ、ハツ デート ビヨリ〜
「なーモモキチ、。アレだろ?モモキチにも学校で作ってるキャラとかあるから家での
。ホラ、にーちゃん、もうほとんど社会人みたいなモノだからさぁ、そういう学生ノリからは
」
「……今でも
少女は
「ホラホラ、おファンシーグッズ屋さん
だぞー。今日はカワイイ
フンパツ
してやるからな。バッグでもアクセでも何でもオネダリしていいぞ
!だからホラっ、
」
男はそう言い、愛らしいペンギン
の絵があしらわれた
(……。市内のお店で同級生に
)
それには彼女の、ちょっぴり
「これ」
少女は短い一言とともに
ボールチェーンがついてバッグの
「そんなのでいいのかよ?もっと
「いい。ほとんど仕事も無いような“名ばかり
「……うわー……。ソレ、。
」
(……また、かわいくない言い。
表情は変えないまま
「いや、ウソウソ。愛のムチ
だってちゃんと分かってるって。昔っから俺にそういうキビシイこと言ってくれんの、モモキチだけだもんなー
」
その声には本心がにじんでいて、彼が本気でうれしく思っているのだということを
(“家族”……か。どうせお)
「つーかさ、マジでコレがいいのか?コレ、カワイイか?」
少女の手からマスコットを受け取り、しげしげと
「……カワイイ。ヘンに
男はそれでも
少女はいつものように店内をカップルでお
『……
ふと、そんな声が聞こえた気がして、彼女はとさせて
だが店内は女性客ばかりで、先ほど聞こえた
(……。……でも、さっきの
とする感じ、
少女が
『
彼女はハッとして声のした方を
(……お
こんな時に一番
何が起きているのかも分からないまま、少女は引きずり込まれていく。
「
時間はわずかに
「……いや。あの
「じゃあ、何で?」
「
「お前のような人間を
「……心の
エデンの
「姫君。心の
「……だからこそ、最悪なんだがな。あの学園が
「え……っ!?それって、」
聞き
「
「えっ!?ダ、ダメだよ、そんなの……っ!高梨さんを助けないと!
」
「分かっている。奴の結界に
「うん!」
猫神がレトが手を
いつものくらりとした
「気を失う時間がだいぶ
「ここ、
「あそこで気を失っています。……
レトの
そしてそのそばに、キラキラ
のようなもので
獣はこちらを向き、
「光の……
?レトの時と
「いや、あれは
「マズいですね。
「そう言えば、ココ。ところどころ、
その
「姫君も早く
見ると、レトと
「……!」
光に
「お」
「姫君!ご安心ください!姫君のお
「バカを言うな!オレはガキくさい
二人のやりとりに、エデンはテレビでよく見る
「え?え!?あの……、変身の時に
」
エデンの
「安心しろ!消えるのは
「でも、
「……って言うか、そういうの、早く!って言うか、だったら変身中は向こう向いててよ、二人とも!」
「もうッ!さっさと
「そうですね。では
「
エデンの声に、レトと猫神が
「姫君の は
は
「お前のような
する。
「姫君!
「どっちを
二人のに顔を近づけてつめ
(えっと……えっと……っ。能力、
オロオロしたまま
「猫神先輩!お
横でレトがあからさまにショックを受け、ふらりとよろめく。
「なぜですか、姫君っ!!?」
「え……っ。だ、だって……。この結界、
猫神先輩の能力の方が
」
「そんな……っ。石コロ
「あきらめろ。お前の能力は
レトにトドメの
「
「う、うん!」
エデンはレトの方をチラチラ気にしながらも、覚悟を決めたようにうなずいた。
(この前のパパの
エデンは
「」
直後、杖ののようなビビッド・カラーのマカロン
と、
のマシュマロ、そして
キラキラ
とプリズムの光をまき
その声はに
マカロンやマシュマロやマスクメロンの
「あぁーっ!
」
「……それは失敗もするだろう。マスクメロンはともかく、マカロンとマシュマロってのは何だ。なぜ、もっと
猫神の
「だって……パパのも」
「
「い……」
「お前、何をエラそうに
猫神の
物を
「」
猫神はとっさにエデンを
「エデン!もう一度だ!新しいイメージが
「……って言うか、もう。何だか、
」
エデンはぶるぶるながら
「……そうか。お前、
「姫君!ここは
「でも……」
足元から
するとレトが何かを
「
レトがと
「これって、レトの能力……!?私と
だがその横で
「
「…………えっ……」
その言葉に、エデンはさっと青ざめる。
「……無茶だと?お前にそれが言えたことか!」
レトはすぐさま言い
「そんな……っ。レト、ダメだよ……っ!」
エデンはふらふらとレトに
「……いけません、
「ばかっ!レトの命の方が さっきだって……前みたいにいっぱい
」
「姫君……」
思いがけない
「……
いつの
「では、姫君」
レトは
「ちょ……っ、レト……っ!
」
「大丈夫です。今、姫君は俺に力を
「なら、いいけど……」
「姫君、ご学友が宙に
レトがそう言って走り出したのと、
「え……っ、ちょ……っ、そんな急に……!」
右に左に
だが、少女だけでなく
「……やはり
猫神は舌打ちして
という
という
「よし!今のうちだ!」
獣はちょうどスィーツの氷づけが
「あの“
猫神が
ストーン・サークルの巨石の向こうのようにゆらめいていた。
「……あれ?
レトが
「え……?あのコ……私の」
「アレはお前の“力”を
「そんな……。じゃあ、私は、本当にあのコにただエサをあげただけ……」
うつむくエデンの頭を、猫神がと
「それが今、足止めになっているのだから
言いながら猫神が
その
“
門をくぐり抜けている間に変身も
だが、クラスメイトの少女は変わらず
「ん……?……モモキ……?どうしたんだ、モモキっ!」
会計を終えてにして
「
猫神が前にも聞いたことのあるような言い
(……あれ?あのブレスレット……前見た時と
少女を
「あの娘から
「あ……うん。あ、あの……猫神」
ブレスレットのことを
猫神は言葉につまるエデンを優しい目で見つめ、
「早く家へ帰って休め。明日は学校があるんだからな」
「あ……はい。ありがとうございます」
そのまま
「……急がせるつもりはないし、無理をさせるつもりもないが……お前には強くなってもらわなければ
「え……?」
「技に対するイメージ
「パパ……?パパが一体、何……?」
聞き返そうとしたビリッと
を
(何?今の……。知ってるような……でも、思い出せない。何だか、コワイ……)
「お顔の色が
!やはり先ほどご無理をなさったから……。早く休める場所へ
」
いつの
(そう言えば……パパって、どうしていないんだっけ……?『
思い出そうとすると、なぜか恐怖
を感じる。
(こわい……ヤダ。これ以上、考えたくない……。何なの、これ。何で私の
?)
エデンはそのから身を守ろうとするように、
「姫君っ!」
ふらつくエデンをレトが
次にエデンが目を
(……あれ?私……
クラスメイトの少女を
(今、何時だろう?レトはどうしてるのかな?)
とりあえず部屋を出てリビングの方へ向かってみる。
『レトがいたらを歌いながらテレビ台の
「ん?お
として口を
「アズライトさん!今日私とレトがデートした方がいいなんて、!」
だがアズライトはへらへらした顔を全く
「いやー、大変でしたねー。レトの
「だからっ!どうしてソレで『今日デートした方が私のためになる』ってことになるんですか!?」
「いや、そりゃ俺にも分かんないっすよ」
「…………は?」
「つーか、俺は『今後のお
「そ……それはそうかも知れないけど……。私、今日デートすれば何かいいことがあるんだって、思ってたもん……」
エデンは自分が早とちりをしていたことに気づいたが、面白がっているようなアズライトの顔がシャクで、
「んー……まぁ、今日はイマイチな一日だったとしても、これからイイことがあるかも、ですよ。『今後のためになる』ってことは、今日お嬢様が
明るく笑ってそう言うアズライトに、エデンは何だか
「……そういうもの、なんだね。……ごめんなさい、
「いや、いいっすよ。俺、いっつもこんなんだから、アンバーやマイカにもいっつものカンシャク
みたいで
その言葉に『へらへら笑ったままアンバーに
「……
気づけばエデンはムカついていたことも、した
「……でも何か、いいですね。最悪な一日にあったことが、これから起こる
「まぁ少なくとも、今日一日でレトの
自分の知らぬに
「ノ、ノロケって……ち、!レトを心配するのは
!……って言うか、レトってば何を
」
「あー、レトの奴なら今、
「……
「でも、
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このページは津籠 睦月によるオリジナル・ファンタジー小説の本文ページです。
構成要素は恋愛(ラブコメ)・青春・魔法・アクションなどです。
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