〜キョウ ハ、ハツ デート ビヨリ〜
「デ……デ……デ……、デートぉぉっ!?」
「そうさ〜。おデート
して、より
アズライトがとした
「……
「そうですよ、アズライト。そもそもアレは、たまたまあなたが
(……あー……。そう言えばママ、前に南国リゾートをイメージした夏
エデンは自らのデート問題から目を
「でもさー、俺、とかおごってもらったしー。それって
デート
じゃね〜?」
「お前……っ、何を
「そうですよ!それにあなたのようなチャラチャラした男相手に飲食をおごるだなんて……。コーデリア様が周囲から“若い
「えー?俺、ツバメじゃねーし。インコだしー」
二人の殺気に気づかないのか、アズライトはへらへら笑ってそんなことを言う。だがその表情は次の瞬間、別人のように変化していた。
「て言うかさー、“予感”がするんだよね。お
まるで
「……“予感”か。ならば、その方が良いのだろうな」
「そうですね。性格はともかくとして、アズライトの“予感”だけは
「え?え?どういうこと……ですか?」
エデンは話についていけず、
「アズライトの能力は“予感”。これから起こる“何か”を本能的に感じ取る能力なのですよ。“
「そう……なんですか」
思わずじっと見つめた視線の先で、アズライトは先ほどの
「……と言うわけですので、エデンお嬢様。
「えぇえぇっ!?で、でも……デート……なんて、したことないし……何すればいいのか分かんないし……
」
「べつに
「荷物持ちって……それはそれでどうなのかと……」
「お
マイカに
「そっか……。そうかもね……。ただのお買い物につき合ってもらうだけなら、アリ……かな?」
「……とは言ったものの……男の人と二人きりで出かけることに変わりはないんだよね……」
(う〜ん……。)
やネコ
やリボン
のポップなプリントが
をつく。女子小学生に
(……と言っても、)
ベッドの上にをついて手にしていた服に
春らしいミントグリーンのトップスと、歩くたびにと広がる、アイボリーのシフォンプリーツに
のふちどりと細いサテンリボンのついた水色と白のボーダー
「だいじょぶ、だいじょぶ!
「あ、!まるで春の
」
うれしさが
「えぇっ!?ちょ……っ!姫君……っ!?」
「何なの!?何なの、そのカッコは……!何でそんなコジャレたカッコしてんの!?ただでさえ
」
「あの……マイカ
「ダメとかじゃないくて……!。やっぱヤダ!お出かけ、やめる!」
「そんなっ……姫君〜っ!お
「……何ヲさわいでいるノですカ?」
「ママっ!いくらデートってそういうものじゃないよね!?
」
だがコーデリアはにっこり
「エデン、デートは“
「ホラ、おこづいかいをあげまスから、行って来るのでス。コドモっぽい服がイヤなら、ついでにもっと
母にまでこう言われてしまえば、もうエデンに
“あくまでお買い物”が
アンバーに書いてもらった
「けっこう人が多いですねー。あ、あのデート
でしょうか?」
「……『も』って、何?私たちはべつにデート…とかじゃないでしょ?お買い物だもんっ。ただのお買い物っ
」
はしゃぐレトの横で、
「デート中のカップル
に見えますかね……
?」
「……たぶん、兄と妹くらいにしか見られないと思うけど」
をつく。
今は大学生くらいに
「あ!姫君、ここのフロア、
「……うん」
エデンはぎこちない
「……なかなかお気に
「…………うん」
(ママとのショッピングは、いつもすっごく楽しいのに……。
「おい、お前たち、こんな
聞き
「……」
日曜日のショッピング・モールにいるだけあって、さすがに猫神は
とは言ってもレトのような
やや
そのを感じてしまった。
「あ……あの……っ、一昨日は、ありがとうございました……っ!今日は、その……お買い物で……っ。猫神先輩も、お買い物……ですか……っ?」
「あの日
猫神の言葉には
(猫神先輩、何が言いたいんだろう?……って言うか、アレ?先輩って、レトの人間姿、見たことあったっけ?……あの時一緒に
「何の用だ?俺はデート
の
するレトに、エデンはあわてた。
「ちょ……っ、レト!先輩は私の
」
だが猫神は気にする
「
その言葉に、エデンはすがりつくような目で猫神を見、もじもじとうなずいた。
「お前、ただでさえ
言い方こそぶっきらぼうだが
をついてみせる。
「
猫神の言葉に、レトは
「……“ノラ”のくせに
その
「……べつに。あいつの
エデンがでその場に立っていた。
(……うわぁ……声、かけづら……っ。でも、行かないわけにはいかないよね……
)
「えぇ……っと、あの……お」
エデンがなけなしの勇気を
「姫……っ!!ご
」
そのままその場にひざまづきかねない しまう。
「い、いいから……っ!べつに気にしてないしっ!そもそも私が」
「これでコイツの気が
猫神は
(、猫神
そのまま
「お前はとりあえず にミルクと
フードコートに
エデンはまるで
だから、そんな猫神がエデンとレトの二人を残し飲み物を買いに行こうとした時、エデンは
「あ……っ」
だが、その先の
まだここにいて
猫神は引き
猫神の目に無言の
で
「……
エデンに向けられた
「ありがとう、レト。…………ごめんね」
エデンは心の
レトが悪いわけではない、むしろ
どこかして見えるレトの
をつく。そんなエデンの頭を、猫神が
と
「……あまり気に
「……猫神先輩」
猫神の手がエデンの
その という
「それは……っ」
何か
「この、ブレスレットは……?」
エデンのが
にしたその首輪が、かつての愛猫“ななちゃん”のトレードマークだった。
今目の前にあるブレスレットは、その首輪によく
(……あれ?でも、よく見ると、ちょっと……
猫神の
猫神はエデンの顔から目を
「これか……。これはオレの……“
「え……?」
エデンがその意味をくわしく
「お
声はに、レトがテーブルに
の
エデンは思わずビクッとして、猫神から手を
「……姫君がお心を
「その
すぐにまた
「もう……っ、だから、何でそんなケンカ」
エデンが思わず声のボリュームを大きくしたその時、ちょうどその
「……え?……鈴木さん……?」
として“
「ピ……じゃなくて……
それは、まだ
(どうしてココに……っ、って言うか、市内のショッピング・モールにクラスの子がいても、べつに。うわぁあ……っ、
。
二人に
)
エデンが してうろたえていると、少女の横からサングラスをかけた若い男が
「ん……?どしたんだ、モモキチ。その子、お前のトモダチか?」
(あ……、
エデンがきょとんとしていると、少女はどこか気まずそうに連れの男を
「クラスメイト。鈴木さん」
その
(あいかわらず)
彼女は実はエデンが
である彼女はエデンとは別の意味で他のクラスメイトたちから
だが、いつでも、
エデンとはまた別の意味で“コミュニケーションが
エデンが「この先の会話、どうしよう」と
「そっかぁ〜。モモキチのクラスメイトかぁ! こんな所で会うなんて
このコさぁ、どうせガッコでもこんな感じで人との間に
男の
「うるさい」
「……ッ、ヒド……っ! 何でここでヒジ打ちとかすんのさ!
「
少女は
「鈴木さん、
(あ……、そっか。私、
「うん。もう
にっこり
「じゃあ」
あいかわらず したものを感じていた。
(
だが、一人しているエデンとは
「……エデン、あの
「え……?うん。そうだけど。同じクラスで、
「クラスメイト……と、言うことは……学校の
レトまで
「え?え? 何?高梨さんがどうかしたの?」
一人“おいてけぼり”
「……あぁ。“どうか”している。あの
このページは津籠 睦月によるオリジナル・ファンタジー小説の本文ページです。
構成要素は恋愛(ラブコメ)・青春・魔法・アクションなどです。
個人の趣味によるネット小説(ネット・ノベル)のため、全章無料でお読みいただけますが、
著作権は放棄していませんので、無断転載等はおやめください。