魔法巫女エデン

 
Episode2:My 愛犬 is like a 王子様<1>

〜ワタシノワンコ、マルデオウジサマ〜

 よくよく思い出してみれば、父・慈恩(じおん)にはいろいろと不思議(ふしぎ)なところがあった。
 
 野生動物(やせいどうぶつ)(?)を手懐(てなづ)けていたのはもちろん、天気予報(てんきよほう)も見ずに翌日(よくじつ)の天気を100%の精度(せいど)で当ててみせたり、エデンが()くしてしまった物をどこからか見つけてきてくれたり……。
 
 でも、さすがにあんな能力を持っているなどとは考えたこともなかった。
 
 平安時代(へいあんじだい)貴族(きぞく)を思わせる衣裳(いしょう)を身にまとい、異形(いぎょう)(けもの)を前に呪文(じゅもん)()り出す、そんな姿(すがた)は……。
 
……!』

クローバー

「何でおもちつながりなの……っ!?」
 
 思わず出てしまった(みずか)らの寝言(ねごと)で、エデンは目を()ました。そこは見慣(みな)れた自分のベッドの中で……
 
(なんだ、夢…………じゃ、ないんだよね。少なくとも、パパがあのビミョウな呪文(じゅもん)で戦ってたって言うのは……。うん。そこはもう、あきらめたため息
 
 自分で自分に言い聞かせるように心の中でつぶやいて、エデンはベッドを()り、着替(きが)えを始める。
 
(なん)か……気が(おも)いなぁ……ため息。ウチにあの“レトさん”がいると思うと……。契約の獣(エンゲージド・ビースト)とか言われても、実際(じっさい)どういう(ふう)につき合っていけばいいのか分からないし……。って言うか、今日って何で土曜日(どようび)なんだろう……。せめて学校があればなぁ……)
 
 ため息ため息をつきながら廊下(ろうか)(つづ)くドアを()けると、そこには……

クローバー
 
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Episode2−1/6/7/8/9/10>
 
 
  このページは津籠 睦月によるラブコメ・ファンタジー小説 「魔法の操獣巫女(マジカル・ビーストテイム・シャーマン)★エデン」の
シンプル・レイアウト(デコレーション・モードLV2)版です。
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シンプル・レイアウト版は用語解説フレーム版より後に制作しているため、ストーリーが若干遅れています。
 
 
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