夢見の島の島の零花詞(コボレバナシ)
 

苦労性ヒロイン

 
津籠作品のヒロインは基本的に“苦労する”ヒロインが多いです。
 
ヒロインだからと言ってその言動が周囲にすんなり受け入れられるわけでもなく、普通に否定されたり、馬鹿にされたりもしますし、運も味方せず辛い目に遭ったり、様々な試練がふりかかったりもします。
 
これは完全に作者の個人的感性の問題なのですが、“主人公サイドの人間であればその言動の全てが肯定される”とか“主人公サイドの人間なら結局何でも上手くいく”といったストーリーをリアリティを持って面白く描くことが、津籠にはできません。
 
たぶん、だから作品中のヒロインにも“現実でも有り得るような試練”をぶつけてしまうのだと思います。
 
さらに言えば、そういった試練を受けながらも、主人公やヒロインが自身の信念や言動でもって“自力で這い上がる”姿を描くのが津籠は大好きなのです。
 
何より、そんな試練たっぷりの展開の方が、よほど先が読めなくてスリリングですし。
 
ちなみにこの「先が読めない」は実は作者にとっても先が読めていなかったりするのです。
 
実は津籠は主人公・ヒロインに試練を与える時、後先(解決法)をろくに考えぬまま大きな試練を与えてしまうことが多々あります。
そしてその後、まるで一人将棋のように自分で出した難問の答えを、必死に頭をひねって自分自身で導き出すのです。
 
いわば「過去の自分vs現在の自分」の頭脳戦のような感覚なのですが、その試練が難しければ難しいほど、解決法を閃いた時には中毒性がありそうなくらいのカタルシス感に浸ることができます。 
 
まぁ多分、確実に真似しない方が良い執筆方法だとは思いますが…。
 
 
 
 

このページは、津籠睦月による
オリジナル・ファンタジー小説
夢見の島の眠れる女神夢見の島の眠れる女神(小説ロゴ)
の本文ページ内の小窓(フレーム)内に表示される隠し(おまけ)ページで、ファンタジー小説創作におけるこぼれ話裏話苦労話秘話などを書き綴っているミニコーナーです。
検索サイト様などを通じて単独でこのページを表示された方にとってはわけが分からないと思います。スミマセン…
もし少しでも興味を持っていただけたなら、上のロゴをクリックしてみてください。
inserted by FC2 system