夢見の島の島の零花詞(コボレバナシ)
 

既存ファンタジーへのオマージュ

夢見の島の眠れる女神」の物語中には、童話や神話、妖怪や幻獣や空想の島などなど、既存のファンタジーへのオマージュが数多く散りばめられています。

実はこれ、結構意識的に入れるようにしているのですが、その理由の1つは「夢見の島の眠れる女神」という小説が、あまりにもオリジナリティに満ち過ぎているため、既存の知識を混ぜてバランスを取りたいから、だったりします。(もちろん別の理由もありますが、それはまた別の機会に。)

「夢見の島の眠れる女神」は風土記等の日本神話をベースにした別作品「花咲く夜に君の名を呼ぶ」とは全く違い、作者によるオリジナル設定の比重がとても大きくなっています。

何せ、島の物理法則やら天候的なもの(空から降ってくるもの)自体が現実世界とはまるで違っているので、読む人によっては「デタラメ」だとか「メチャクチャ」だと思われても仕方ないようなレベルかも知れません。

ただ、作者としてはやはり自分の紡いだ物語を「単なるデタラメ」だと思われて終わりたくはないので、さりげな〜く既存ファンタジーやら現実世界の知識を取り入れて「ちゃんと知識はあるんですよ」という所をアピールしておきたいわけなのです。

実は「夢見の島の…」と「花咲く夜に…」という2作品を同時に連載しているのも似たような理由からだったりします。
「ハチャメチャな物語を書く人間がマジメな物語を書けないと思ったら大間違いですよっ」みたいな…。

たぶん、津籠という人間に対して「こういうモノしか書けない」といったような先入観を持って欲しくない、という想いが根底にあるのだと思います。
まぁ、どんなに作者があがいたところで読者の皆様の感情をコントロールできるものではないということは百も承知ではあるのですが。

それと誤解しないで欲しいのですが、ファンタジーな用語をただ何の意味の無く取り入れるわけではなく、ちゃんと物語の中で「活きる」ように工夫して取り入れているつもりです。

なにげにこの「既存ファンタジーの知識を物語の中で活かす方法を考える」作業が作者的に難しくもあり、ものすごく楽しい作業だったりもします。

思いついたアイディアが上手くストーリー展開にハマった時などは、パズルのピースがはまったような何とも言えない快感があって、やみつきになるのです。

 
 
 
 

このページは、津籠睦月による
オリジナル・ファンタジー小説
夢見の島の眠れる女神夢見の島の眠れる女神(小説ロゴ)
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