和でなく倭倭風(わふう)ファンタジー】  
この作品は()風ファンタジーではなく、()風ファンタジーと銘打っています。
その理由はこの作品の舞台が、平安時代よりもずっと前の、古墳時代〜飛鳥時代頃をモデルとしているからです。
歴史(日本史)の授業を学校で学んできた方々にとっては蛇足な説明かも知れませんが、日本が独自の文化を持ち、いわゆる和風な雰囲気をかもし出していくのは、平安時代の国風文化以降のことであり、それ以前は服装や都の構造など、大陸文化の影響を色濃く受けていたのです。
そんなわけで、作中のキャラクターの服装が若干チャイナっぽく見えたとしても、下駄とか草履でなく靴をはいているとしても、戦国時代よりずっとずっと前の時代なのに鉄の鎧が出てきたとしても、べつに間違いではないのです。 
 
【制作課題(努力目標)】   
今回この作品を書くにあたり設定した目標は「シリアスでも面白い小説を書く」というものでした。
津籠はどちらかと言うと笑いの入っている小説の方が好きですし、書きやすいのですが、今回は内容的に笑いを入れ過ぎると物語の軸がブレそうで恐いので、できる限りシリアスを貫いています。
と言うわけで、シリアスよりコミカルでライトなものをお好みの読者様にはあまりお勧めできないかも知れません(別作品「夢の降る島」の方はコミカル要素多めですので、シリアスが苦手な方はぜひそちらをどうぞ)が、「笑いの要素が無いから面白くない」というのではなく、シリアスでも面白く読んでもらえる物語になるよう、最大限の努力をしていますので、最後まで読んでいただけたらうれしいなぁ…と思っています。
 
 
ファンタジー解説へびさんのあんよ
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