注意事項
   
 【特殊な漢字の使い方】  
倭風描写版に出てくる「()る」「女子(むすめ)」などの現代ではあまり見かけないような漢字の使い方は、風土記などの資料に出てくる表現の中で、作者が「これはイイな!」と思ったものを持ってきたりしています。
 
次章以降もそんな漢字がポンポン出てきますが、現代の国語のテストなどで書いたら、まず×をもらうこと確実な漢字ですので、学生の皆さまはご注意を。
  
 行方と書いてナメガタ【立雨零る魚眼潟国】  
モデルは現在の茨城県行方市(なめがたし)で、菖蒲の栽培と金魚の養殖が盛んな市です。
(※現在はナメガタですが、作中では常陸国風土記の表記に従いナメカタと記述しています。)
『常陸国風土記』には『立雨(たちさめ)()行方(なめかた)の国』として登場しています。
 
ちなみに風土記や古事記などで国名が出る時、この『立雨零り』のような枕詞的な言葉がしばしば前に付いてきますが、作者の個人的趣味により、この物語の中では、あらたまった場や正式な文書の中などでこういった詞を国名の前につけるのが慣例ということになっています。
 
※大国に攻められて滅びた国というのはあくまでこの物語上の設定ですのであしからず。ちなみに物語上は語られることがありませんが、後の世にはちゃんと復興して新しい国が興る予定です。 
 
 【千葉茂る花蘇利国】  
作者によるオリジナルの国名です。
 
国名はモデルとした場所の地名から(読みだけ)もらいました。
 
 【いかにも神住まぬ…】  
この物語では、鎮守神のいる国といない国とで、文明レベルに差があります。
 
鎮守神のいない国が縄文〜古墳時代くらいの文明レベル(地方や国の規模によっても差があります)なのに対して、鎮守神のいる国は栄えて発展しているため、国によっては飛鳥〜奈良時代くらいのレベルにまで文明が発達していたりします。
  
 東西巫女の違い【東国の巫女の証】  
古代においても東西の文化の違いというものがあったらしく、巫女の装束についても東国と西国では違っています。
 
東国では鈴鏡を持ち、アクセサリーをたくさんつけて派手な格好だったのに対し、西国ではアクセサリーはほとんどつけず、シンプル・清楚なスタイルだったようです。
  
 蛇神→龍神【額に角持つ中途半端な蛇神】  
この物語では、蛇神がレベルアップすると龍神になります。
蛇(大蛇)→頭に一本角の生えた蛇→二本の角と脚を持つ龍というイメージです。
 
ちなみに『額に角を持つ蛇』は常陸国風土記の中に普通に出てきます。
 
花咲く夜の君【花夜】   
ネーミングの由来は、日本神話の女神『カムカヤツヒメ』です。
(※『カムカシツヒメ』と記述している本もあります。)
ちなみにこの女神、日本神話の中でもわりと有名な、ある女神の別名とも言われていますが、その話はまた後ほど。
   
漢字については、タイトルの中にヒロインの名前が入れられるようにと思い、こんな組み合わせになりました。
彼女の出身地『花蘇利』の漢字や、彼女の父親・萱津彦の名は彼女の名前から逆算してつけています。
 
キャラクターデザイン(?)については、衣裳は東京国立博物館の巫女埴輪(はにわ)(群馬県で出土。腰に五鈴鏡を下げている)と古代女子の服装を、髪型は朝廷に仕える元服前の少年の髪型をアレンジしています。
  
 
 ※このページは津籠(つごもり) 睦月(むつき)によるオリジナル・ファンタジー小説花咲く夜に君の名を呼ぶ(古代ファンタジー小説)
  ストーリーや用語に関する豆知識やこぼれ話・制作秘話などを蛇足に解説したものです。
  解説の内容につきましては資料等を参考にしてはいますが、諸説あるものもございますし、
  管理人(←歴史の専門家ではありませんので)の理解・知識が不充分である可能性もありますのでご注意ください。
ファンタジー小説解説へびさんのあんよ
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