蒲(がま/かま)
 

淡水の湿地に生えるガマ科の多年草。
 
高さは約2mで、夏になると約20cmのロウソク型の花穂(雌花の集まり)をつける。 
 
その穂は干した後、蒲団(ふとん)の芯に使われたり、油を注いでロウソクの代わりに使われたり、綿毛状にしたものが火口(ほくち)に使われたりした。
 
雌花の上に方につく雄花の花粉は漢方の『蒲黄(ほこう)』として傷薬にされる。
 
因幡の白兎伝説では、皮を剥がれて赤裸になったシロウサギがオオクニヌシの助言に従い、蒲の穂を敷き散らした上で躯を転がすと、元の通り白い毛が生えてきたというエピソードがある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


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この用語解説は、津籠睦月による
オリジナル・ファンタジー小説花咲く夜に君の名を呼ぶ(日本神話系ファンタジー)の物語中に出てくる古代用語などの特殊な用語を解説するためのものです。
複数の意味や説を持つ用語の場合、分かりやすくするため、物語の中で使われている意味や説のみに絞って取り上げている場合があります。ご注意ください。

 

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