「古代だけどキー・アイテムは勾玉じゃない」 |
既に本編をお読みの方ならお気づきでしょうが、「花咲く夜に君の名を呼ぶ」の物語中でヒロイン・花夜が巫女としての能力を発動するためのアイテムは勾玉ではありません。
そのアイテムは「五鈴鏡」という、古代史好きの中でもそれなりにディープな知識をお持ちの方でないと分からない(?)ような少々マニアックなアイテムとなっております。
なぜ古代日本(風の異世界)が舞台の和風ファンタジー小説なのにメイン・アイテムが勾玉じゃないのかというと、そこはやはり「他人と同じことをやりたくない」という作者のひねくれ根性によるものなのです。
古代ファンタジーと言って誰もがパッと頭に浮かぶアイテムと言えばまず勾玉だと思うので、とりあえずそれだけは避けたいな…と
そもそも個人的には、勾玉ってあまり使い勝手がよろしくないと思うのです。
あくまで個人的な嗜好の話になりますが、不思議な形をしているとは言え装飾品の石である勾玉より、むしろ鏡や剣(大刀)のような道具類の方が、ビジュアル面での派手さが演出できて描写的にいろいろとおもしろいと思うのです。
そんなわけで「花咲く夜…」の物語中では作者が個人的に「オモシロイ!」「素敵!」と思った古代のアイテムをバンバン作品に取り入れています。
(そしてむしろ勾玉は本当にちょこっとだけしか出て来ない…。)
あくまで個人的な意見ですが、皆様もっと勾玉以外のアイテムに目を向けても良いと思うのです。
古代には勾玉以外にも、まだまだ魅力的で神秘的なアイテムがたくさんあります。
だから勾玉だけじゃもったいない!と思うのです。