「キャラクターのネーミング」 |
「花咲く夜に君の名を呼ぶ」に登場するキャラクターのネーミングは「万葉集」や「古事記」「風土記」などあらゆる古代の文献、あるいは古い地名などから拾い集めた(作者にとっての)素敵ワードから名付けているのですが、さらにそこに遊び心をプラスしています。
本文をお読みになっている読者の皆様は既にお気づきでしょうが、この物語では各キャラクターにその属性に応じた漢字を入れた名前を付けている他、同じ一族のキャラクター同士、あるいは友人などの関係性のあるキャラクター同士で名前に関連性を持たせるということもしているのです。
たとえば花蘇利国の姫であるヒロインの名前は「花夜」、さらにその母の偽名は「花名女」で、父の名はヒロインの名と音がおそろいの「萱津彦」。
水の国・霧狭司の氏族の一つ・射魔氏の名には全て「さんずい」が付き、姫の名は海石、王家に嫁いだ妃の名は波限、その妃が産んだ子の名は泊瀬となっています。
さらにかつての海石の親友の名は夏磯で「海」と「磯」の関連性を持たせています。
本当に個人的な趣味以外のなにものでもないのですが、こういう「その名前にも意味がある」というのが大好きなのです。