「情景描写にも一工夫」 |
「花咲く夜に君の名を呼ぶ」は古墳時代〜奈良時代くらいをイメージした古代日本的な世界が舞台の和風ファンタジー小説ですので、その中に出てくる風景や情景の描写は当然、古代日本に関する資料を読み込んで描いています。
しかし、ただ文献に出てくる古代の風景をそのまま描写しただけではおもしろくないと(個人的には)思うので、ちょっとだけ自分なりの工夫(?)をしています。
(と言ってもべつに大したことをしているわけではないのですが…。)
まずは、資料を読んで得た古代の風景を頭の中に映像として、あるいは3Dのような形でイメージします。
さらにその風景に時間帯や天候・季節による変化を組み込み、様々なパターンをシミュレーションします。
そしてその風景の中で自分が「美しい」と思ったものをピックアップして、それを言葉に写し取るのです。
まぁ、特にこれといって目新しい手法でも何でもないかも知れませんが……、同じ風景でも、朝だったり夜だったり状況によってまた印象が変わったりすると思うので、いつでも自分が最高だと思う情景を貪欲に追い求めるようには心がけています。