「日本神話は文献だけじゃない」 |
「日本神話」と言うと、「古事記」や「日本書紀」が何といっても有名ですが、当然のことながらそれらの文献に書いてあるものだけが日本神話の全てではありません。
日本全国各地にある神社の由来や言い伝え、あるいは村や里で脈々と受け継がれてきた民間伝承の中にも神話は生きているのです。
そして作者はどちらかと言うと、文献の中に綺麗にまとめられた「神話」よりも、時に形を変えたり混じり合ったり、もはや元の意味も分からず伝えられていたり、他の神話との整合性がとれていなかったりと、そんな雑多でバラバラでどこかカオスな雰囲気を持つ各地の伝説・伝承の方に生き生きとした魅力を感じていたりします。
なので「花咲く夜に君の名を呼ぶ」の物語中でも、何とかそんな“生きた神話”の魅力を取り込めたらなぁと思っているのですが、今のところは