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花咲く…ここだけの話33

「敵ながら凛として」
       

「凛としている」と言えば、通常は褒め言葉として使うものだと思いますし、普通ならば主人公サイドのキャラクターに使うべき形容だと思います。

でも「花咲く夜に君の名を呼ぶ」の物語ではあえて敵方のキャラクターにその形容を使ったりするのです。
(一応、念のために言っておきますが、言葉の意味が分かっていないから敵サイドのキャラに使っているというわけではありませんので。)

主人公と敵対する側のキャラクターと言えば、道理に合わない行動や理不尽な言動をしてきたり、主人公サイドのキャラクターを酷い目に遭わせたりするので、読者様からの心証も良くないと思いますし、作者としてもその言動を肯定するつもりはありません。

けれどそれでも、彼ら・彼女たちを「最終的に倒されて当然」の単なる「悪役」として描きたくはないのです。

敵サイドのキャラクターにも、彼ら・彼女たちなりの人生があって、そういう立場にならざるをえなかった事情があったり、彼ら・彼女たちなりの考えがあるわけです。
それを肯定や美化するわけにはいきませんが、それでもそういう背景的な事情や雰囲気を匂わせたい……そんな複雑な作者の心境が「凛としている」といったような形容に表れるのだと思います。

しかし、かと言って、悪いことをするキャラクターを読者様に「カッコイイ」と思わせたり憧れさせるわけにはいかないという気持ちも同時に持っているので、作者としては本当に複雑で、バランスが難しいところではあるのですが…。


 
 
 
 
 

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