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花咲く…ここだけの話21

「なぜそこにルビを振るのか」
       
「花咲く夜に君の名を呼ぶ」本文を(すで)にお読みの方はお気づきでしょうが、津籠の小説では「開く」などの簡単な漢字にもルビ(ふりがな)を振っています。
 
なぜこんな簡単な漢字にまでルビを振っているのかと言うと、これらの漢字には複数通りの読み方が存在するからなのです。
 
読者様が作者の意図(いと)した通りの読み方で読んでくれるなら何も問題は無いのですが、もし「ひらく」と読ませたいところで「あく」と読まれてしまったとしたら、何だか文章が間の抜けたことにならないか…(たとえば「口を(ひら)いた」と「口を()いた」とでは、動作自体に変わりはなくとも、何となく雰囲気が変わってしまうのではないかと)そういう危惧(きぐ)もあり、いちいちルビを振っているのです。
(逆に「どっちで読んでもOK」というところにはルビを振っていなかったりします。)
 
津籠は自作品を他人の目に(さら)す際、いつも「どのレベルの漢字にまでルビを振るのか」ということに悩みます。
特にネットという不特定多数の人間が行き交う場であれば、自分の作品を目にするのがどんな人間なのか推測のしようもないわけですから、尚更(なおさら)に悩みます。
 
相手は大人かも知れないし小学生かも知れない、漢字が得意かも知れないし苦手かも知れない…けれど、津籠はそれがどんな相手でも、自分の作品を100%楽しんでもらいたいのです。
漢字の得意・不得意や、歴史的知識の有無によって作品の楽しみ方に差が出て欲しくはないのです。
 
だから津籠は、知識が既に充分ある方にはウザがられるかもしれないくらいに細かく、ルビやら用語解説やらを入れるのです。
 
まぁ、半分趣味というのもあるのですが
 
 
 
 
 
 

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たぶんわけが分からないと思います。
スミマセン…
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