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花咲く…ここだけの話16
 

「時代考証は一日にして成らず」
 
時代考証は歴史モノを書こうと思ったなら必ずぶち当たる壁だと思いますが、ご多分にもれず(?)津籠も散々苦しめられています(現在進行形で)。
 
何となく、時代を遡れば遡るほどその大変さが増していくような気がするので(何せ、昔になればなるほど資料が無いので)「どうして舞台を古代日本風なんかにしてしまったんだろう」と自問自答することもしばしばです
 
一応、執筆作業に入る前に資料調べは一通りしていたのですが、実際文章を書いていると「アレ?この概念ってこの時代に既にあったかな?」だとか「この単語の用法はこれでいいのか?」だとか、悩むことばかりです。
 
辞書を引いても、載っているのは平安時代以降のことが主で、奈良時代以前の言葉は載っていないものも多く、苦労は尽きません。
 
ですが「ファンタジーだから時代考証が多少あやふやでもいいや」というのはリアリティが無くなる気がして趣味ではないので、自分の力が及ぶ限りはしっかりとその時代を描いていきたいのです。
 
で、実はその結果として、古語辞典だけでなく、服飾史、建築史、古代史、風土記、古事記、万葉集、植物の和名語源、地名語源、神道etc…思いつく限りの様々な資料をあたって知識を集めてきたので用語解説のマニアック度がものすごいことになっています(たぶん)。
 
まぁ、物事の起源・語源には諸説あるものも多いですし、津籠は時代考証のプロでも何でもない素人ですので、知識の正確性については保障できかねますが…。(そのあたりはどうかご了承ください
m(- -)m)
 
それにしても、時代考証というのは本当に大変で、時代劇などにそれ専門のスタッフがいるのも頷けます。
以前、時代劇専門チャンネルのミニ番組か何かで見たのですが(うろ覚えですが)、時代考証というのは一年、二年でできるようなことではなく、数年がかりで、しかも常日頃から知識を吸収していくような仕事なのだそうです。
 
日中は会社勤めをしながら余暇時間に調べ物をしているに過ぎない津籠では到底そのレベルに及ばないとは思いますが、何とかその時代の空気感だけでも描けるようになれればなぁ…などと思っています。
 
 
 
 
 

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スミマセン…
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