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花咲く…ここだけの話15
 

「モチーフは風土記」
 
この物語を創ろうと思い立った当初、何となく、和風なファンタジーで神か精霊か妖怪が出てくるものにしようというのは決まっていたのですが、具体的なモチーフも時代設定も何も決まってはいませんでした(初めのうちは戦国時代風にしようなどというアイディアもあったりしたのです)。
 
それがどうして古代日本風の世界観に決まったのかと言うと、最大の理由は『常陸国風土記』を読んだからなのです。
 
元々、古事記・日本書紀etc…の日本神話ベースのファンタジーを読むのは好きでしたし、「古事記や日本書紀じゃなくて風土記ってあたりが目新しい感じがして良い」と思ったのと「『常陸国風土記』がベースなら茨城を舞台にできるじゃないか!」という一石二鳥のお得感を感じたのです。
 
そして何より、常陸国風土記の中のヤトノカミのエピソードが主人公のモチーフに使えそうだと思ったので。
 
とは言え、物語中では早々に茨城エリアを出てしまいますので、それほど舞台にできていないという現実もあるのですが…(一応、後半でもう一度茨城エリアが出てくる予定ではありますが…)。
 
実際に風土記を真剣に読んでみると、きっちり編まれた歴史物語的な雰囲気のある古事記・日本書紀とは異なり、どこか『遠野物語』や御伽草子などに似た伝承的な雰囲気が漂っている気がして(←あくまで津籠の個人的な感想です。)一味違った魅力がイイです。
 
それと、常陸国風土記は文章がすごく洒落ていて詩的な部分があるので勉強になります。
ヤマトタケルなどの有名人も出て来ますし、古事記・日本書紀と比べても比較的読みやすい気がしますので、皆様もぜひ一度読んでみてください。
 
 
 
 
 

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