花咲く…ここだけの話１２
| 「蛇足な解説の理由（その２）」 |
津籠は小説本編や用語解説の他に、蛇足な解説ページを設けていますが、わざわざそんなページを作る理由の１つに「誤解をなるべく未然に防ぎたいから」ということがあります。
「文章が作者の意図した通りに相手に伝わるかどうか」というのは、その作者の力量と読者の方の読解力とのバランスによって決まるものだと思うのですが、そのバランスが崩れた時、作者が思ってもみなかった方向に文章が誤解されてしまうことがあると思うのです。
作者が「描こうとしていたもの」がそもそも間違っていて、それを批判されるのは仕方のないことですが、「勘違い」や「誤解」で批判が生まれるのは双方にとって「イタイ」ことだと思いますし、何だかなぁ…と思うので、なるべく誤解を生まないように、もし防げるのであればそれを未然に防げるシステムを作ろうと思ったのです。
人と人との間に誤解が生まれる時、よく「言葉が足りない」だとか「説明が足りない」ということが言われますが、小説の場合、あまり多くを描き過ぎるとかえって興醒めになってしまうこともありますし、後々につながる伏線のためにあえて真相の一部を伏せる、ということも多々あります。
それに人類の歴史を振り返ってみると「誤解を一切生まない生き方」というのは結構難しいものなのではないかと、個人的には思うのです。
それでも「物語の中で全てを語れないのは未熟だから」だと言われてしまえばそれまでなのですが、作者が行間に埋め込んだ想いや真意を語る場があってもいいのではないかと思うので、「読むか読まないかは読者様次第」という形での蛇足解説ページを設けています。
とは言いつつ、実は「これを書いたら何か良い訳がましいかな…」などと気になって、あまりそういうことを書けていないのが実情だったりするのですが…
このページは、
津籠睦月によるオリジナル・ファンタジー小説
の小説本編ページの小窓（フレーム）内に表示される、小説創作にあたっての裏話などを記した隠しページです。検索サイト様などを通じて
単独でこのページを表示された方には
たぶんわけが分からないと思います。
スミマセン…
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