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花咲く…ここだけの話10
 

「奥の深い埴輪の世界(ハニワールド)
 
ここだけの話4でも語っていますが、実はハニワは人型だけではなく、犬型もあれば馬型やニワトリ型もあり、さらには家や道具を(かたど)ったものまであるのです。
 
しかも人型にしても、多くの皆様がハニワと聞いてまず思い浮かべるようなシンプルなハニワだけではなく、帯の模様や髪飾り、ちょうちょ結びにした胸元の紐までが細かく造形された女性型のハニワや全身に鎧をまとった武人型のハニワだってあるのです。
 
まぁ、よくよく考えれば、ハニワだっていろいろな作者がいたはずで、作者が違えば作風が違うことなど当然と言えば当然のことなのですが。
 
そんなわけで、ハニワはただのユカイな人形などではなく、古代の人々の生活・文化を(うかが)い知る立体模型とも言える超重要な資料なのです。
 
そんなハニワの中でも津籠が特にオススメするお気に入りのハニワは、東京国立博物館に所蔵(津籠が訪れた当時は展示もされていましたが、今現在どうかは分かりません)されている『犬』のハニワです。
 
このハニワ犬(はにわんこ)、全体的にとても味のある、何となく今で言うところの『ゆるキャラ』っぽいわんこなのです。
 
絶妙にデフォルメされ丸みを帯びた体のフォルム、くるんと丸まったシッポ、「ハッハッハッハッ」という息遣いまで聞こえてきそうな少し開いた口、そして首には鈴を付けているという――何と言うか『うちのかわいいペットを粘土で形にしてみました』という作者の声が聞こえてきそうな気さえする(←もちろん津籠の妄想ですが)可愛いハニワで、ハニワ好きでなくても犬好き(特に日本犬好き)の方なら思わずキュンとしてしまうこと必至です。
 
このハニワ犬(はにわんこ)を見ていると『ああ、きっとこの時代にもわんこ好きがいたんだな』とよく分からない感慨がこみ上げてきます。(もちろん津籠の勝手な妄想ですが。)
 
ちなみにこのハニワ犬(はにわんこ)、津籠が東京国立博物館へ行った際にはミュージアム・ショップに金色の根付(ストラップ)が売っていました。
(他にも『踊るハニワ』などいろいろなハニワストラップが売っていました。)
もちろん即購入しました。
 
 
 
 

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たぶんわけが分からないと思います。
スミマセン…
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